登山ブランド格付けランキング!人気・最高峰などジャンル別解説

登山を始めると必ず気になるのが「どのブランドを選べば失敗しないか」という点です。定番の人気ブランド、最高峰と称される世界的メーカー、隠れた実力派など、登山ブランドには多彩な選択肢があります。
そこでこの記事では、登山ブランドを格付けランキング形式で紹介し、ジャンルごとに特徴や強みを徹底解説。ウェア・ギア選びに迷っているひとは、ぜひこの登山ブランド格付けランキングを参考にしてください。
登山ブランド格付けランキング①【世界的人気アウトドアメーカー編】
登山ブランドは、世界規模の人気があるメーカーがそろっています。今回は3つの視点から、世界中で愛されるブランドをランキング形式で紹介します。
- 有名度 … 世界的な知名度・ブランド力
- 売上 … 公表されている売上規模や市場シェア
- 登山ブランドに力を入れているか … 登山・アルパイン分野への実績や開発姿勢
1位 ザ・ノース・フェイス
アメリカ発のザ・ノース・フェイスは、世界で最も認知度が高い登山ブランドのひとつです。日常生活でも見かける機会が多いですが、その本質は登山をはじめとする過酷な自然環境に対応する製品開発にあります。
ヒマラヤ遠征などでも実際に使用されてきた、高性能のダウンやシェル、テント類は、多くの登山家から厚い信頼を得ています。
さらに親会社VFコーポレーションの決算においても、ノースフェイス単独で年間数十億ドル規模の売上を誇り、世界的な販売網を確立。欧米・アジアを問わず幅広いユーザーに浸透し、知名度・人気度ともに他を圧倒しています。世界的人気度ランキングで不動の1位にふさわしい登山ブランドです。
2位 パタゴニア
パタゴニアは、環境理念と登山ブランドとしての機能性を両立させ、世界的な支持を集めています。
創業時からアルピニズムを背景に持ち、登山ウェアやギアの開発に注力。特に、フリースや防水透湿性に優れたシェルジャケットは、登山者に人気の定番アイテムとなっています。
売上規模も年商15億ドル前後に達し、世界的に直営店を展開。登山性能に加えて「環境保護に積極的に取り組む企業姿勢」が多くの共感を呼び、登山愛好家だけでなく一般ユーザーからの支持も厚いです。
自然と向き合う登山者にとって、理念と機能を兼ね備えた信頼できる存在であり、世界的人気度ランキング2位に選出しました。
3位 アークテリクス(Arc’teryx)
カナダ発のアークテリクスは、近年急速に人気を高めている登山ブランドです。ハードシェルやアルパインパックは、「最高峰」と評価され、プロ登山家やガイドから厚い信頼を得ています。
親会社アメアスポーツの発表では、2024年にブランド単体で20億ドルを突破する売上を記録。世界的に見ても大手ブランドに並ぶ規模へと成長しました。
北米・欧州・アジア各地で直営店を展開し、登山者の間で「高機能ギアの象徴」として存在感を確立。デザイン性の高さから一般層にも人気が広がっています。
しかし、ブランドの核心はあくまで登山やアルパイン活動にあり、厳しい環境に対応する製品を追求し続けています。世界的人気度ランキング3位にふさわしい、勢いある登山ブランドです。
登山ブランド格付けランキング②【最高峰のアウトドアブランド編】
登山ブランドの中でも「最高峰」と呼ばれるメーカーは、極限の環境下で信頼できる性能を持ち、プロ登山家や遠征隊に選ばれてきた歴史があります。ここでは、世界的に評価されているブランドをランキングしました。
- 登山ブランドのガチ度 … 遠征や高所登山での使用実績
- 性能の高さ … 極地対応や専門性のある製品群
- 信頼性 … プロ登山家・クライマーに長く選ばれている実績
1位 ブラックダイヤモンド
ブラックダイヤモンドは、クライミングと高山登山の分野における絶対的な存在です。カラビナやハーネス、ピッケルといった命を預ける装備の多くを手がけ、世界中のクライマーやアルピニストから絶大な信頼を集めています。
さらに、ヘッドライトやトレッキングポールなど、多岐にわたる登山ギアを展開。いずれも高い安全基準と技術革新に裏打ちされており、極限環境での使用に耐える設計です。
製品一つひとつに「本物の登山者が必要とする機能」を反映させており、その姿勢がブランドのガチ度を証明しています。単なる人気やデザイン性ではなく、登山者の命を守る装備を作り続けている点こそ、ブラックダイヤモンドが最高峰に選ばれる理由です。
2位 マウンテンハードウェア
マウンテンハードウェアは、アメリカ発祥の登山ブランドで、過酷な遠征登山や極地探検を想定した製品開発で知られています。特に、高所登山用のダウンウェアやシェルは、8,000m級の山岳環境でも対応可能とされ、プロの登山家に選ばれてきました。
また、テントや寝袋などの装備も充実しており、過酷な環境下での耐久性と快適性を追求。ブランド設立以来「登山者に本当に必要なギア」を提供することを理念に掲げており、その姿勢は現在も変わりません。
市場規模では、ザ・ノース・フェイスやパタゴニアに及ばないものの、登山への特化度と製品性能ではトップクラス。極地遠征やアルパインクライミングで信頼できるブランドとして、確固たる地位を築いています。
3位 マムート(Mammut)
スイス発のマムートは、150年以上の歴史を誇る伝統的な登山ブランドです。ロープやハーネスといった安全装備に強みを持ち、ヨーロッパを中心にプロ登山家やガイドから厚い信頼を得ています。
高性能なウェアやバックパックも展開しており、総合登山ブランドとして世界的に確固たる地位を築いてきました。近年はアジア市場にも積極的に進出し、日本でも認知度を高めています。
売上規模では北米ブランドに劣るものの、「アルパインブランドの象徴」ともいえる存在感は健在。伝統と革新を融合させ、極限の環境に挑む登山者を支えるマムートは、最高峰ブランドランキング3位にふさわしいと言えるでしょう。
登山ブランド格付けランキング③【高級アウトドアブランド編】
登山用品の中でも「高級ライン」を基準にブランドを比較するなら、「ブランドがその高級ラインでどれだけ本気か」が重要な指標です。ここではに、高級と評価できるアウトドアブランドをランキング付けしました。
1位 アークテリクス(Arc’teryx)
アークテリクスは、高級登山ウェアの代名詞と言っていいブランドで、特にアルパインでの耐久性・機能性で秀でています。
例えば、公式サイトで「Alpha SV ジャケット メンズ」の価格が ¥151,800(税込)。これは GORE-TEX PRO を使った超高耐久シェルで、過酷なアルプス環境などにも対応できる仕様です。
その他にも「Rush Jacket」や「Beta AR」など、ハードシェルジャケットの価格帯は概ね ¥100,000 台後半~¥150,000 を超えるモデルが中心で、これが標準ラインではなく “上位ライン” に属しているという点が高級感を裏付けます。
素材、縫製、フード構造、ヘルメット対応など細部の仕様も、アルパインクライミングや雪崩対応などのプロ用途を意識した設計がなされており、「値段に見合うガチ性能」があることが価格訴求力を支えているため、1位にふさわしいと言えます。
2位 マムート(Mammut)
マムートもまた、高級ラインでの価格・仕様で強いブランドです。
公式オンラインストアで、クロスカントリー用の「アイガー フリー アドバンスド ハードシェル フーデッド ジャケット」が ¥143,000(税込) で販売されています。これは耐水透湿性・耐摩耗性・軽量性など最上級の仕様を備えており、プロ仕様にも匹敵するものです。
また、他のフラッグシップギアでも価格帯がほぼ同じかそれ以上になることがあるため、マムートの “高級性能ライン” はかなり高いと評価できます。
ブランドとして、長年ロープや安全装備から耐久性を重視してきた歴史もあり、ただ高いだけでなくその価格に見合う機能が備わっているという点で信用があります。
3位 ホグロフス(Haglöfs)
ホグロフスは、北欧スウェーデン発のブランドとして100年以上の歴史を持つアウトドアブランド。厳しい北欧の自然環境に耐えるための、高性能ギアを開発してきました。
高級ラインに位置づけられる理由は、その素材選びと設計思想にあります。GORE-TEX PRO を採用した「Spitz GTX Pro II Jacket」などは、公式価格で ¥110,000前後 に設定されており、極地やアルパイン活動を想定した仕様。
軽量性と耐久性を両立し、ヘルメット対応フードや動きを妨げない立体裁断など、細部にわたってプロユースを意識しています。また、北欧らしいシンプルかつ洗練されたデザインは、機能美と同時に高級感を感じさせる要素。
世界的な市場シェアでは上記アウトドアブランドに及びませんが、「高性能素材を惜しみなく投入し、アルパインでも通用する製品を展開している」という点が、ホグロフスを高級ブランドランキング3位にノミネートした最大の理由です。
登山ブランド格付けランキング④【アウトドアブランド|アウター編】
登山におけるアウターは、命を守る最重要装備。極寒の雪山や高所登山では、ダウンやハードシェルの性能が行動の可否を決めると言っても過言ではありません。今回は「アウター性能」に絞って、世界で評価される登山ブランドを格付けしました。
- 極地・高所対応の実績 … プロ遠征隊での使用例
- 素材・技術の先進性 … GORE-TEX PRO、生地の質、ダウンの種類など
- 総合的な信頼性 … 長年の登山家からの評価
1位 マウンテンイクイップメント
イギリス発祥のマウンテンイクイップメントは、ヒマラヤ遠征をはじめとする極地登山で絶大な信頼を得てきたブランドです。
特に、ダウン製品の評価は群を抜いており、「ヒマラヤ=マウンテンイクイップメント」と言われるほどの実績を誇ります。高品質なダウンをふんだんに使用したジャケットやスリーピングバッグは、厳しい寒冷環境での生命線となり、プロ登山家から高い支持を集めています。
また、耐久性と軽量性を兼ね備えた設計は、遠征登山の厳しい条件に最適化。単なる防寒着ではなく「生還のためのアウター」として認知されています。
アウター性能に限れば、他ブランドを寄せ付けない存在感を放っています。
2位 マウンテンハードウェア
アメリカのマウンテンハードウェアは、極地用アウターに強みを持つアウトドアブランドです。代表的な「Absolute Zero Parka」は、標高8,000m級の山岳を想定して開発された遠征用ダウンで、極寒環境でも確実に体を守る性能を備えています。
また、ハードシェル分野でも高く評価されており、防水透湿性と耐久性に優れたアウターは、雪山登山や氷壁登攀に挑むクライマーの必須装備とされています。
ブランド哲学として「登山家が本当に必要とするギアを作る」姿勢を貫いており、製品には現場の声が色濃く反映されています。市場規模や知名度ではザ・ノース・フェイスなどに劣るものの、「アウター性能」という一点においては世界的トップブランドに数えられる存在です。
(同率)3位 マムート
スイス発のマムートは、アルパイン分野で長年培ってきた技術をアウターに注ぎ込み、総合力の高さで高く評価されています。
保温性・防風性・透湿性のバランスが優れており、厳冬期のアルプスや氷雪地帯でも信頼して使える性能を付加。
さらに、細部の作り込みやフィット感の高さも特徴で、過酷な状況でも快適性を維持できるよう設計されています。長い歴史に裏打ちされた「安心感」が、マムートのアウターを選ぶ理由です。
(同率)3位 アークテリクス
カナダ発のアークテリクスは、アウター、とりわけシェル分野で世界最高水準と評価されています。極限環境でも耐えられる防水透湿性と耐久性、そして立体的な裁断や細部の仕上げによる高い着用感は、多くの登山家を魅了しています。
価格帯は非常に高額ですが、それに見合う性能と完成度を備えており、「最も頼れるアウター」として名指しされることも多いです。ダウンよりもシェルで突出した存在感を放ち、アウター性能において独自のポジションを確立しています。
おしゃれな登山ブランド
登山やアウトドアで使えるアイテムを選ぶなら、機能性とデザインを兼ね備えたブランドが理想です。以下の記事で、おしゃれな登山ブランドを紹介しているので、ぜひ読んでみてください。
THE NORTH FACE のような定番はもちろん、各社のウェアやバッグは高機能な素材を使用し、サイズ展開も豊富で初心者から経験者まで幅広く人気があります。登山用の製品でありながら街でも使えるおしゃれさを持ち合わせているのが特徴。
定番ブランドのアイテムは安心感があり、高機能かつデザイン性に優れた登山ブランドは、今やアウトドアと日常をつなぐ存在となっています。
ガチな登山ブランド
本格的な登山に挑むなら、アウトドアの厳しい環境に耐えられるブランドの製品を選ぶことが大切です。例えば、以下のブランドがガチと呼ばれています。
- ブラックダイヤモンド
- マムート
- マウンテンハードウェア
- ピークパフォーマンス
- マウンテンイクイップメント
- フェニックス
日本を代表するモンベルは機能と価格のバランスが良く、クライマーから人気を集める定番メーカー。マムートやミレーはアルプスで培った経験をもとに、シェルやフリースなど高性能ウェアを開発し続けています。
各ブランドは素材やデザインにこだわり、ザックや登山ウェアなど多彩なアイテムを展開。高い機能性を持つこれらのマウンテンブランドは、初心者から上級者まで安心して選べる「ガチな登山装備」として信頼されています。
レディースに人気の登山ブランド
アウトドアや登山を楽しむ女性から支持されるブランドは、機能性とファッション性を両立させた点が魅力です。以下の記事で、レディースに人気がある登山ブランドを紹介していますよ。
なかでも、コロンビアはレディース向けのウェアやアイテムが人気で、防水や透湿、撥水といった素材の工夫により快適な行動を実現します。ジャケットやパンツ、ダウンなど幅広いラインナップが展開され、キャンプや日常シーンでも活躍。
デザインはカラフルで取り入れやすく、アウトドアでもおしゃれを楽しめるのが特徴です。ランキングでも常に上位に入る定番ブランドであり、機能性とファッションの両立を求めるレディースに最適な登山ブランドといえるでしょう。
登山ブランドの一覧紹介
登山やハイキングを楽しむ人にとって、信頼できるブランド選びは欠かせません。以下の記事で、登山ブランドの一覧を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
アウトドア全般で人気を集めるパタゴニアやコロンビアは、街でも使えるウェアやアイテムが充実しています。マーモットやマムートは本格的な登山用品に強く、快適性と耐久性を兼ね備えた製品を展開。さらに、ミレーはフレンチアルプス由来の技術で山岳向けのウェアやバッグを提供し、幅広いシーンで活躍します。マウンテンスポーツやキャンプでも頼れる多彩なアウトドアブランドを知ることで、自分に合った用品を選びやすくなります。
登山ブランド格付けランキングのFAQ
- 登山用品の3大ブランドは?
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日本では一般的に「モンベル(日本)」「ザ・ノース・フェイス(アメリカ)」「パタゴニア(アメリカ)」が登山用品の3大ブランドとされることが多いです。海外的な知名度でいうと、アークテリクスが入るでしょう。知名度・信頼性・機能性の高さで、初心者から上級者まで幅広く支持を集めています。
- モンベルのライバルは?
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モンベルのライバルとしてよく挙げられるのは「ザ・ノース・フェイス」や「パタゴニア」です。国内での価格や入手しやすさで競合関係にあり、アウトドアウェアやギアの分野では「コロンビア」もライバルに位置づけられることがあります。
- 登山服のブランドランキングは?
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登山服では「ザ・ノース・フェイス」「パタゴニア」「アークテリクス」「マムート」「ミレー」などが世界的に高評価。日本では「モンベル」も人気が高く、機能性と価格のバランスで上位にランクインすることが多いです。ランキングは評価軸によって変わりますが、デザイン性・機能性・実績の3点で見るとこれらのブランドが上位に入ります。
- 3大登山メーカーは?
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世界的に見ると「ザ・ノース・フェイス」「パタゴニア」「アークテリクス」が“3大登山メーカー”と呼ばれることもあります。一方で、日本国内では「モンベル」「ザ・ノース・フェイス」「パタゴニア」の3社が定番として認識されることが多いです。